高校留学・5教科だけが勉強じゃない。
カナダ・ニュージーランド・オーストラリアの公立高校の先生方とお話しする機会が大変多い私ですが、日本の高校と海外のそれらの高校との最も大きな違いは選択できる教科の数です。所謂5教科(英語・数学・科学・社会・国語)が日本の主な進学校の教科ですが、カナダ・ニュージーランド・オーストラリアの高校では、国家テストを受けるための英数科学社会はもちろん必須科目ですが、それ以外の科目で芸術科目である音楽(クラシック・コーラス・ジャズなど)・美術(近代美術・絵画・コンピュータグラフィックなどそれぞれ独立していて多彩です。)・言語学(フランス語・日本語・ラテン語・ドイツ語・スペイン語など)経済学(経済・会計・経営・ビジネスなど)、演劇、野球、サッカー、食品、スポーツレクレーション、工学(IT、コンピュータ、自動車修理、機械エンジニア等)豊富にあります。
海外の高校の先生方に、豊富な選択科目の存在のメリット・デメリットについて聞いてみたところ、ほとんどの方が、メリットとして社会の縮図としての高校教育を捉えた場合、全ての人間がホワイトカラーで社会活動をするのではないため、豊富な選択肢はより生徒にとり役に立つとの考えでした。また日本のように普通高校・工業高校・商業高校と分けてしまうのではなく、科目を自由な意思で決めることの方が、生徒のモチベーションを高めることができると考えています。社会の縮図を学校教育に取り入れている方法は、実は日本でも行っており、代表的なものに学校の先生の男女比をほぼ1:1にしています。これは半数の生徒が女性、そして半数の生徒が男性となっているからで女性は女性としての教育や指導を、男性は男性としての指導が必要と考えられているからです。社会の環境に合わせた教育が、とても大切なんですね。
デメリットは、人数の少ない高校では、科目の人気に偏りが出た場合毎学期選択することができないコースが出てくることが考えられることと、専門の職員をたくさん必要とするため教育のための税金投入が大きくなることとのことです。
海外の高校は公立であっても広大な敷地を有していることが多く、複数の運動場、ラグビー場、ジム、温水プール、図書館、化学実験室、演劇場・農場など日本の高校以上の設備を有しています。英語力の向上は元より、画一的な教育から一歩も二歩も離れた学習環境が海外の高校にはあると言うことができます。
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