勉強するのは恐いから??楽しいから??欲望から??
〝人が最も集中して勉強する瞬間は怖い時〝という言葉があります。特に死を身近に感じるときこそ、膨大な知識を短時間で吸収し覚えるそうです。確かに戦国大名も常日頃、近隣の国々から攻められる恐怖を身近に感じ、死に物狂いで情報収集や分析、実践を行いさらに学習・発見をして領国運営・外交を行ったことは明白です。命を賭けた戦いから得られた膨大な知識は、孫氏・戦争論などの書物ともなり、現在でも有用なビジネス書としてよく読まれています。
現在の日本では、〝学力が落ちたのはゆとり教育に原因がある。だからゆとり教育をやめ、授業数を増やそうではないか!〝との結論に至りましたが、結果として落ちた学力は上向くのでしょうか?目的意識があり、学習意欲がある子供はゆとり教育とは関係なく学習をしているはずなので、これらの子供たちにはあまり関係が無いのではと思います。カギを握る目的意識が乏しく、学習意欲も無い生徒の場合はどうなんだろうかと結果を見たいと思います。
海外でがんばっている留学生を見ていると、成績の良い生徒達は2つのタイプに分かれていることに気付きます。一つは海外で生活することがとても好きで日々英語を話せることや現地の高校や大学で勉強できる幸せを実感している生徒。たまに頂く写真や手紙からも”楽しいんだよ”っていう気持ちが満ち溢れています。2つ目のタイプは何か物にしたいという意欲を持っている生徒。初志貫徹・大変でもがんばってみせるぞという生徒です。前者からはどんなことからも楽しみを見つける明るさ、後者からは環境の変化に動じない強さみたいなものを感じます。
これらの留学生たちは始めから決して英語ができて、海外で生活をしていたことがあるような特別な人ではなく、普通に公立の中学や高校に通っていた生徒達です。英語力も5段階中2・3ぐらいの成績の方が多いです。でも一人で海外に行き、英語を何とかしなければ授業に出ても分からない・バスにも乗れない・ホームステイで会話ができない等、生活に溶け込むことができないという必要から英語力が身に付き、ひいては明るさや強さを身に付けて行きました。必要性が英語の能力にも精神的にも有効に活用したんだと思います。
無味乾燥な学習を見ていると、成績を上げるには、勉強が楽しいのか・直接的に生きていくのに必要なのか・がんばれば欲望が満たされるのか、のいずれかが無いと継続的な努力が難しいのではないかな?と感じることがあります。家庭や学校・社会で恐怖があって良いはずがありませんので、戦国時代のような攻め込まれる怖さが学習意欲向上のきっかけとなってはいけません。そこでお父さんやお母さんが学んだり考える楽しさ、がんばれば何か形として残るという欲望がかなうこと(成功体験)を教えてあげると、勉強は苦しみだけではないなと、思える生徒もでてくるのではないかなと思います。
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